50の手習い

放送大学・大人バレエ・語学学習を中心とした徒然日記

教室も道具選びも大切

20数年ぶりに紐を付けました

放送大学の単位認定試験を受験し終わったので、ようやくバレエのレッスン再開のための準備に入ることが出来ました。20年新品のまま眠っていたトウシューズに紐とゴムを縫い付けました。このシューズはメーカー品ではなく、足型を取ってほぼあつらえで作っていただいたものの最後の一足です。当時、お世話になっていた先生がロシアで作ってきてくださいました。まさか紐をつける日が再び来るなど思いませんでした。

 

トウシューズに関してはほとんど外国製を履いていました。国産にもお世話になったことがありますが、やっぱり「靴を作っている歴史の違い」を感じるんです。すべてではありませんが、国産の一部のシューズにはどことなく履いていて心許無いものを感じていました。軽くて足入れはよいのですが、全体的に薄くホールド感がなく、ドゥミからフルポワントへ移行するときにソールが足裏に吸い付いてくる時間にラグがあるシューズ(国内大手C社製にこの特徴を感じました)が複数ありました。

 

トウシューズ選びはほんとうに大変で「やっと巡り合えた」と思いきや、次に履いてみると違和感を感じたり、お気に入りの型を作っていた職人が定年になってしまったり、色々です。合わないシューズを履いて踊るなど、地獄以外の何物でもないのですので道具選びは大切です。特に自分で選ぶことのできない子供たちには。

 

最近はこういう教室も少ないでしょうが、かつてはある特定のメーカーのシューズを履かなくてはいけない、なんてところもありました。要は特定のメーカーの製品を先生から買うことでメーカーから先生にマージンが入るというシステム。今もあるのでしょうが、そのことで合わないシューズを履かされてバレエが嫌いになったり、足が変形してしまった子供たちは多いと思います。

 

儲けさせてあげますよ

 

じつに日本らしいシステムです。最近のできごとで例えるならPCR検査もそうですよね。あれが無料でなかったのは先進国で日本だけです。誰が得をしましたか?100年に一度の疫病を利用したのは誰?国民には不利益でしかなかったはずです。

 

お教室選びも道具選びも大切です。子供たちの大切な時間とエネルギーが損なわれず、心身ともに成長できるよう、ご両親をはじめ周囲の大人たちが注意して見守ってほしいと常々思います。

 

と、ここまで書くには色々理由があるので機会があったらそのときに。

 


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パリ・オペラ座バレエ 「白鳥の湖」1幕より ワルツ

フォーメーション、振付、衣装のグラデーション、カメラワーク、全て美しい~