50の手習い

大人バレエを中心とした毒多めの個人的な記録(*'▽')

大人バレエノート⑨「役」はいただくもの

Tomaz Golubチャンネルよりお借りしました

バレエ「ライモンダ」第一幕よりショールのヴァリエーション

音楽:A.グラズノフ 振付:M.プティパ

ミラノ・スカラ座 オレーシャ・ノヴィコヴァ


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◎大人バレエ、発表会の理想と現実◎

 

来年、24年ぶりの発表会に臨むことになった50代なのだけど、合同作品とあと1作品ある。3か月前に先生から「harboryさん、何を踊りたいか考えておいてね」と言われていたものの、ピンと来るものがなかった。今でもないけれど。

 

というのも、「たとえ実力があっても主役のヴァリエーションを踊る自分が想像できない」という考えが頭から消えてくれない。無邪気に「オーロラ踊りたいです!」「キトリ踊りたいです!」なんて気持ちが分からないからだ。

 

何とか2作品ほどピックアップして先生に提出したところ、先生からはこんなお答えが返ってきた。

 

オーロラとかメドゥーラとかじゃなくて?コンクールの課題曲によくある作品は?

 

私が出した作品はいずれも主役のヴァリエーションではなかった。やっぱりどう転んでもそれらの作品を選ぶことができなかった。もちろん、主役以外の作品だから大丈夫というわけでもないけれど。

 

話し合いの結果、一から先生に選んでいただくことにしました。自分の長所、短所はわかっているようでわかっていないと思うし、実力もないのに「私はこれを踊りたいんです」と言い切るのはおこがましいと思っています。最近よく聞く話として、「お金を出しているのは生徒なのだから生徒が好きなものを踊らせろ!」とか自力でほぼ何もできないのに男性とパドドゥを踊るとか。ホストクラブかい(-_-メ)

 

作品を踊りやすくレベルダウンするにしても、あまりやり過ぎると音楽家や振付師に対して失礼だと思うのでそこまでして踊りたいと思いません。色々言う人はいるかと思いますが、これは譲れないです。ただ衣装と曲が同じだけで、踊り出したら「何それ?」なんてタダのコスプレ作品でしかないと思うので。別のカテゴリーでやってほしい。

 

たぶん、「ふわっとバレエ風」コンクールみたいなものがこの国で需要がありそう。