この時期になると思い出すのが、2021年のショパンコンクールで2位に輝いた彼だ。
先月の放送大学の面接授業でもこの方のお話が出たので思い出話をひとつ。
ピアノ:反田恭平 指揮:佐渡裕 ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
2015年10月の初め、爆弾低気圧通過した翌日。成田発パリ行き(モスクワ経由)の機内でその方とお隣同士になった。すでに彼はクラシック音楽界で有名人でしたが、恥ずかしながら私は知らなかった。旅行前、モスクワ行きのためにある情報を探していたのですが、出発当日まで最新情報を入手することなく、機上の人になった。
機内はかなり混みあっていたが、私の隣はギリギリまで空いていた。この10時間ちょっとは誰も隣に来ないだろうと思った瞬間、彼がやってきて私の隣に着席した。当時は今とは異なる風貌でしたが、インパクトある印象でした。(お鬚なし、長髪、素足に革靴)
離陸してしばらく経過した後、お隣のそのすごい方がロシア語で書かれたラフマニノフのピアノ協奏曲の楽譜を取り出した瞬間、「あ、この方、モスクワ音楽院に留学しているかも」と思って恐る恐る尋ねてみた。現在、モスクワに在住なのか、もしそうならば、、、(私が知りたかったこと)。彼は丁寧に答えてくれた。そして「ご旅行ですか❔」と。それからちょっとの間、他愛のない話をしていたらこの方がその当時住んでいたモスクワ音楽院の寮と私が25年前に住んでいた家が目と鼻の先だとわかった。「そこ、僕の住んでいる所の最寄り駅ですよ❕」25年前に住んでいた頃、同僚はたくさんいたけれど、誰一人ご近所でなかった。モスクワは大きな街なので。なのに、今こうして25年後にまさかのご近所さん、しかも日本人。
ご近所さんシリーズ↓ (2019年から遡って約30年前のご近所さんと出会う)
彼が何者か知ったのは帰国後。テレビ番組「情熱大陸」で。それから数年後、彼はクラシックファンなら誰もが知る国際コンクールで日本人として最高位に輝きます。その後、出演されたテレビ番組の中で「僕、ビビりなんで・・」と言った瞬間、思わずテレビの前で笑ってしまいました。あの時も強風が吹き荒れる中モスクワに着陸しようとしていた機内で「僕、ビビりなんです・・❕」と言っていた彼を思い出したからだった。
あの時、変なおばさんの質問に丁寧に答えてくださってありがとうございました。
あなたの存在が今の語学学習再開のキッカケになりました。
これからの益々のご活躍をお祈りしています。
ピアノ 反田恭平
ショパンコンクール2021 1次予選
ポーランド国立ショパン研究所公式チャンネルよりお借りしました。